七角錐のおっさん将棋

おっさんが将棋を始めて初段を目指す

「将棋・序盤完全ガイド 振り飛車編」感想

将棋・序盤完全ガイド 振り飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)

将棋・序盤完全ガイド 振り飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)

2012年刊(2018年に増補改訂版が出ています)。

級位者の観る将にとって、とてもありがたい本。戦法の歴史を分かりやすく簡潔に語ってくれています。

特に理想形(狙い)を示しているのが素晴らしい。将棋中継で「(わざと手の対応を間違えて)こうこうこう進めるとこうなって成功します」と初級者向けに棋士が解説すると、「そうなるわけないだろ」という視聴者からのツッコミが入ることがあるのだけど、いやいや本当にありがたい解説なんですよ。こればっかりは、級位者がソフトで検討しても理解できないところなので。

図面のレイアウトも良いですし、科学本で言えば、サイモン・シン(褒めすぎ?)の著作にあたるような良書です

「四間飛車を指しこなす本 1」感想

四間飛車を指しこなす本〈1〉 (最強将棋塾)

四間飛車を指しこなす本〈1〉 (最強将棋塾)

藤井猛九段の名著を読了。

とても暗記なんて出来ませんが、リアルの盤に並べながら読んでいきました。2周目はソフトに入力しながら読んでいく予定。

ボリュームもあり、解説も分かりやすい。「矢倉引き角」の部分的な手筋は知っていたけど、きちんと解説してあるのを読んだのは初めてだったので、一番参考になりました。級位者同士の対戦で、結構出てきます。

次の一手形式で少しずつ進んでいくので、実況形式の参考書みたいな感じで読めますね。辞書的には使いづらいのでどうかなあと思っていたのですが、この形式は自分に合っていました。

引き続き2巻も読みます。

現在の棋力
将棋ウォーズ(10分):2級(達成率 54.1%)
将棋クエスト(10分):4級(R1331 / 5級相当)

「5手詰将棋」感想

5手詰将棋:テーマは「実戦! 」 (将棋パワーアップシリーズ)

5手詰将棋:テーマは「実戦! 」 (将棋パワーアップシリーズ)

今の自分の棋力では「5手詰ハンドブック」はちょっと難易度が高い(ニコ生で出題されていて、解くのに時間がかかる)。

本書は「5手詰ハンドブック」よりは簡単なので、「3手詰ハンドブック」の次に手に取る本として最適。

ただ、今は「3手詰ハンドブック」を何度も周回することに力を注ぎたいと思っています。1問15秒以内で解ける感じになったら、また本書を繰り返し解いていく予定。

現在の棋力
将棋ウォーズ(10分):2級(達成率 25.8%)
将棋クエスト(10分):4級(R 1358)

「寄せの手筋168」感想

寄せの手筋168 (塚田泰明の速攻将棋)

寄せの手筋168 (塚田泰明の速攻将棋)

寄せの手筋200 (最強将棋レクチャーブックス)

寄せの手筋200 (最強将棋レクチャーブックス)

旧版のほうを入手していたので、そちらを読みました。

誰もがオススメする名著。手筋ごとに章立てされていて、易しい問題からステップアップしていきます。

必修・基本レベルでも、自力で解けたのはほんの一部。応用・発展問題は考えずに最初から解説を読みましたが、おそらく有段レベルでしょう。

手筋を自分で発見するのは難しいので、このようにまとめられている書籍は有用ですね。

繰り返し解いていこうと思います。

現在の棋力
将棋ウォーズ(10分):2級(達成率 24.2%)
将棋クエスト(10分):4級(R 1362)

「将棋「初段になれるかな」会議」感想

将棋「初段になれるかな」会議 (扶桑社新書)

将棋「初段になれるかな」会議 (扶桑社新書)

ちょっと気になっていた新刊。棋書選びで参考にしている「棋書ミシュラン」でも高評価だったので、読んでみました。

高野秀行六段を指南役に、級位者の岡部敬史さん(ライター)・さくらはな。(漫画家)さんの鼎談形式。

初段になるために必要な「将棋の考え方」を教えてくれる本で、まさにウォーズ2級で停滞している自分にぴったりでした。

髙野先生の「詰みは偶然できちゃうことも多いのですが、詰めろは意図して作るものです」(57p.)は箴言。なんか適当に追っかけていったら運良く詰んだー、やったーって満足しちゃうことは、あるあるですね。

あとがきマンガによると、さくらさんはウォーズで初段になったということ。

さくらさんの絵も自分の好みで、ブログのマンガも全部読んでしまいました。もっと強くなりたいというヤル気のアップにもなりますし、将棋を楽しみたいウォーズ級位者にオススメです。

現在の棋力
将棋ウォーズ(10分):2級(達成率 21.4%)
将棋クエスト(10分):4級(R 1373)

「相振り飛車の教科書」感想

相振り飛車の教科書

相振り飛車の教科書

四間飛車をずっと指し続けていて悩むのは、相手が飛車を振ってきたときにどうするか。

最初は四間飛車の形でむりやり戦っていたのですが、さすがにそれもどうかと。

居飛車側を持つことによって、逆に四間飛車の指し方も分かるのではないか。でも、相手が振り飛車でも四間飛車ではなかったら……。それとも、相振り飛車を勉強するか……。

そう感じていた頃、杉本昌隆七段の「杉本昌隆の振り飛車ナビゲーション (NHK将棋シリーズ)」で相振り飛車が紹介されていて、指してみたら意外と面白い。

というわけで、相振り飛車を勉強しようと本書を手に取りました。

対後手三間飛車で、3筋の歩交換にすぐに▲3七歩と打って受ける手をアマ向けに推奨して解説している「何でも美濃」編が、自分にとって非常に有用。

なお、菅井流対策は難しく感じたので流し読み(おそらく有段レベルではないかと思う)。

杉本先生の本は、感覚や方針を明快に言葉にしてくれているので、級位者には読みやすいです。良本。

現在の棋力
将棋ウォーズ(10分):2級(達成率 17.6%)
将棋クエスト(10分):4級(R 1372)

「将棋DVD 攻めて強くなる戸辺流中飛車」感想

将棋DVD 攻めて強くなる戸辺流中飛車

将棋DVD 攻めて強くなる戸辺流中飛車

今の自分は四間飛車か相振り飛車(向かい飛車)を指し続けていて、当分はこのままいこうと思っていました。が、本書の評判を目にして、同じ振り飛車だしということで読んでみることに。

Amazonレビューの多くが絶賛している通り、素晴らしい本でした。

初級者が最初に読む「戦法の本」に最適だと思います。

まえがきにある通り、まず付属のDVDから見るのをオススメ。

戸辺誠七段の解説・藤田綾女流の聞き手なので、間違いなしです。お二人とも声が聞きやすい。

先手中飛車、後手(ゴキゲン中飛車)、相振り飛車、と一通り解説されています。本書を手にする前は、別に本を読めばいいじゃないかとも思っていたのですが、実際にDVDを見てみると、分かりやすさがまるで違いますし、なにせ眠くならない(笑)。

本の方は「次の1手」方式で進みます。いわゆる「指しこなす本」と同じ感じ。

将棋ウォーズでは、いつも自分が攻める展開で、優勢になりながらも最後は時間が足りなくて負けることが多く、そんな自分にとっては攻める振り飛車中飛車は自分向きかなあとも思います。少しずつ指していきたい。

初級者が定跡本を読み通すのはほんと大変なので、もっと本書が売れて、色々な戦型でのDVD付書籍が出版されることを願います。

現在の棋力
将棋ウォーズ(10分):2級(達成率 19.9%)
将棋クエスト(10分):4級(R 1356)