「将棋・序盤完全ガイド 振り飛車編」感想
将棋・序盤完全ガイド 振り飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)
- 作者: 上野裕和
- 出版社/メーカー: マイナビ
- 発売日: 2012/10/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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2012年刊(2018年に増補改訂版が出ています)。
級位者の観る将にとって、とてもありがたい本。戦法の歴史を分かりやすく簡潔に語ってくれています。
特に理想形(狙い)を示しているのが素晴らしい。将棋中継で「(わざと手の対応を間違えて)こうこうこう進めるとこうなって成功します」と初級者向けに棋士が解説すると、「そうなるわけないだろ」という視聴者からのツッコミが入ることがあるのだけど、いやいや本当にありがたい解説なんですよ。こればっかりは、級位者がソフトで検討しても理解できないところなので。
図面のレイアウトも良いですし、科学本で言えば、サイモン・シン(褒めすぎ?)の著作にあたるような良書です
「四間飛車を指しこなす本 1」感想
- 作者: 藤井猛
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2000/03/01
- メディア: 単行本
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藤井猛九段の名著を読了。
とても暗記なんて出来ませんが、リアルの盤に並べながら読んでいきました。2周目はソフトに入力しながら読んでいく予定。
ボリュームもあり、解説も分かりやすい。「矢倉引き角」の部分的な手筋は知っていたけど、きちんと解説してあるのを読んだのは初めてだったので、一番参考になりました。級位者同士の対戦で、結構出てきます。
次の一手形式で少しずつ進んでいくので、実況形式の参考書みたいな感じで読めますね。辞書的には使いづらいのでどうかなあと思っていたのですが、この形式は自分に合っていました。
引き続き2巻も読みます。
現在の棋力
将棋ウォーズ(10分):2級(達成率 54.1%)
将棋クエスト(10分):4級(R1331 / 5級相当)
「5手詰将棋」感想
5手詰将棋:テーマは「実戦! 」 (将棋パワーアップシリーズ)
- 作者: 高橋道雄
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 2009/09/19
- メディア: 単行本
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今の自分の棋力では「5手詰ハンドブック」はちょっと難易度が高い(ニコ生で出題されていて、解くのに時間がかかる)。
本書は「5手詰ハンドブック」よりは簡単なので、「3手詰ハンドブック」の次に手に取る本として最適。
ただ、今は「3手詰ハンドブック」を何度も周回することに力を注ぎたいと思っています。1問15秒以内で解ける感じになったら、また本書を繰り返し解いていく予定。
現在の棋力
将棋ウォーズ(10分):2級(達成率 25.8%)
将棋クエスト(10分):4級(R 1358)
「寄せの手筋168」感想
- 作者: 金子タカシ
- 出版社/メーカー: 高橋書店
- 発売日: 1988/12
- メディア: 単行本
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- 作者: 金子タカシ
- 出版社/メーカー: 浅川書房
- 発売日: 2010/04/10
- メディア: 単行本
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旧版のほうを入手していたので、そちらを読みました。
誰もがオススメする名著。手筋ごとに章立てされていて、易しい問題からステップアップしていきます。
必修・基本レベルでも、自力で解けたのはほんの一部。応用・発展問題は考えずに最初から解説を読みましたが、おそらく有段レベルでしょう。
手筋を自分で発見するのは難しいので、このようにまとめられている書籍は有用ですね。
繰り返し解いていこうと思います。
現在の棋力
将棋ウォーズ(10分):2級(達成率 24.2%)
将棋クエスト(10分):4級(R 1362)
「将棋「初段になれるかな」会議」感想
- 作者: 高野秀行,岡部敬史,さくらはな。
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2018/12/27
- メディア: 新書
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ちょっと気になっていた新刊。棋書選びで参考にしている「棋書ミシュラン」でも高評価だったので、読んでみました。
高野秀行六段を指南役に、級位者の岡部敬史さん(ライター)・さくらはな。(漫画家)さんの鼎談形式。
初段になるために必要な「将棋の考え方」を教えてくれる本で、まさにウォーズ2級で停滞している自分にぴったりでした。
髙野先生の「詰みは偶然できちゃうことも多いのですが、詰めろは意図して作るものです」(57p.)は箴言。なんか適当に追っかけていったら運良く詰んだー、やったーって満足しちゃうことは、あるあるですね。
あとがきマンガによると、さくらさんはウォーズで初段になったということ。
さくらさんの絵も自分の好みで、ブログのマンガも全部読んでしまいました。もっと強くなりたいというヤル気のアップにもなりますし、将棋を楽しみたいウォーズ級位者にオススメです。
現在の棋力
将棋ウォーズ(10分):2級(達成率 21.4%)
将棋クエスト(10分):4級(R 1373)
「相振り飛車の教科書」感想
- 作者: 杉本昌隆
- 出版社/メーカー: マイナビ
- 発売日: 2013/05/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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四間飛車をずっと指し続けていて悩むのは、相手が飛車を振ってきたときにどうするか。
最初は四間飛車の形でむりやり戦っていたのですが、さすがにそれもどうかと。
居飛車側を持つことによって、逆に四間飛車の指し方も分かるのではないか。でも、相手が振り飛車でも四間飛車ではなかったら……。それとも、相振り飛車を勉強するか……。
そう感じていた頃、杉本昌隆七段の「杉本昌隆の振り飛車ナビゲーション (NHK将棋シリーズ)」で相振り飛車が紹介されていて、指してみたら意外と面白い。
というわけで、相振り飛車を勉強しようと本書を手に取りました。
対後手三間飛車で、3筋の歩交換にすぐに▲3七歩と打って受ける手をアマ向けに推奨して解説している「何でも美濃」編が、自分にとって非常に有用。
なお、菅井流対策は難しく感じたので流し読み(おそらく有段レベルではないかと思う)。
杉本先生の本は、感覚や方針を明快に言葉にしてくれているので、級位者には読みやすいです。良本。
- 作者: 杉本昌隆
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2009/01
- メディア: 単行本
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現在の棋力
将棋ウォーズ(10分):2級(達成率 17.6%)
将棋クエスト(10分):4級(R 1372)
「将棋DVD 攻めて強くなる戸辺流中飛車」感想
- 作者: 戸辺誠
- 出版社/メーカー: ルーク
- 発売日: 2017/07/07
- メディア: 単行本
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今の自分は四間飛車か相振り飛車(向かい飛車)を指し続けていて、当分はこのままいこうと思っていました。が、本書の評判を目にして、同じ振り飛車だしということで読んでみることに。
Amazonレビューの多くが絶賛している通り、素晴らしい本でした。
初級者が最初に読む「戦法の本」に最適だと思います。
まえがきにある通り、まず付属のDVDから見るのをオススメ。
戸辺誠七段の解説・藤田綾女流の聞き手なので、間違いなしです。お二人とも声が聞きやすい。
先手中飛車、後手(ゴキゲン中飛車)、相振り飛車、と一通り解説されています。本書を手にする前は、別に本を読めばいいじゃないかとも思っていたのですが、実際にDVDを見てみると、分かりやすさがまるで違いますし、なにせ眠くならない(笑)。
本の方は「次の1手」方式で進みます。いわゆる「指しこなす本」と同じ感じ。
将棋ウォーズでは、いつも自分が攻める展開で、優勢になりながらも最後は時間が足りなくて負けることが多く、そんな自分にとっては攻める振り飛車・中飛車は自分向きかなあとも思います。少しずつ指していきたい。
初級者が定跡本を読み通すのはほんと大変なので、もっと本書が売れて、色々な戦型でのDVD付書籍が出版されることを願います。
現在の棋力
将棋ウォーズ(10分):2級(達成率 19.9%)
将棋クエスト(10分):4級(R 1356)